ジュニパーリサーチのモバイルメッセージング競合リーダーボードの舞台裏

容量と能力

モバイルメッセージング市場におけるベンダーのキャパシティとケイパビリティを評価するために利用した基準の一部を以下に示します。

モバイルメッセージング市場における経験:ジュニパーリサーチ社は各ベンダーのモバイルメッセージング関連ソリューションの提供期間を評価しました。また、この基準では、ベンダーの新しいソリューションが市場に与えた混乱の度合いも考慮しました。

同分野における事業規模:モバイルメッセージング分野におけるベンダーの事業規模を特定するために、展開されているメッセージ数やサービスが提供されている国の数などの要因を考慮します。さらに、各ベンダーの物理的なオフィスの存在も考慮します。

モバイルメッセージング・パートナーシップの範囲と広がり:ベンダーが携わっている協力関係の範囲を特定するために、市場固有のパートナーシップとモバイルネットワーク事業者との直接的な関係の両方を評価しました。この基準では、リセラー・パートナーシップであるか、テクノロジー・パートナーシップであるか、両社の能力を組み合わせて共同ソリューションを構築しているかなど、パートナーシップの程度が評価されました。

製品とポジショニング

以下は、モバイルメッセージング市場におけるベンダーの製品とポジショニングを評価するために利用された基準の一部です。

モバイルメッセージング・サービスと製品の提供:各ベンダーがサポートする様々なテクノロジーを含め、モバイルメッセージング・チャネルで提供されるサービスを評価しました。例えば、あるベンダーがすべてのメッセージング・プラットフォームをサポートしていても、コマースやチャットボット機能などのソリューションをチャネル上で提供していないため、必ずしも最高得点を獲得しているとは限りません。そのため、チャネルの範囲とソリューションの深さを組み合わせました。

モバイルメッセージング市場におけるイノベーションの程度:ベンダーのソリューションや製品提供におけるイノベーションの程度を評価しました。ベンダーの技術革新や技術革新計画に関するジュニパーリサーチ社の見解と、採点を容易にするために重要なベンダー説明会でのディスカッションが活用されました。

モバイルメッセージング市場のカバレッジ:この基準では、モバイルメッセージング・プラットフォームがサービスを提供する市場の範囲と、各市場での事業範囲を調査しました。具体的には、ベンダーがモバイルメッセージング・サービスを提供する業種の広さ、オペレーター・ネットワークや企業顧客との直接的なつながりが評価されました。

Infobipの世界をリードするポジションを解説

Infobipは、RCS(リッチ・コミュニケーション・サービス)およびRBM(RCSビジネス・メッセージング)向けの会話型AIチャットボットにおける革新性が、モバイルメッセージング市場において特に革新的であることを証明し、急速な拡大が見込まれる市場に投資しています。これに加えて、Infobipが通信API、特にRCSビジネスメッセージングAPIで早くから取り組んできたことが、当社のモバイルメッセージング競合リーダーボードでトップの座を占めるのに大きく貢献しました。

モバイルメッセージング市場が会話型AIに重点を置く中、Infobipのソリューションへの多大な投資は、この不安定な市場で収益を維持する上で極めて重要です。

さらに、Infobipはキャパシティ&ケイパビリティ基準でも高いスコアを獲得しており、その事業規模、パートナーシップ、サービスを提供する業界の広さが、この面での強力なポジショニングに貢献しています。

VonageとSinchが僅差で続く

モバイルメッセージング・リーダーボードで2位にランクされたVonageのAPIとAIアクセラレーションスイートは、製品とポジショニングで高得点を獲得しました。

さらに、SinchのSmart Conversations、会話型メッセージング、RCSソリューションは、競合他社リーダーボードで3位となる革新性と範囲を提供しました。SMSプラットフォームが不安定な中、シンチのRCSへの投資は、モバイルメッセージング市場の状況の変化に対応する能力を示しています。

したがって、Infobip、Vonage、Sinchが行っている投資は、変化の激しい市場において収益の可能性を維持することになります。

【関連の市場調査レポート】
モバイルメッセージングの世界市場:2024-2029年

本ポストはジュニパーリサーチ社のブログ「Behind the Scenes of Juniper Research’s Mobile Messaging Competitor Leaderboard」を翻訳して再構成しました。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。